13歳で保護された女の子。中学生が小学2年生の体重。22歳の今も虐待の影響に苦しむ。

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幼少期に受けた親からの虐待はその後の人生に大きく影響します。

その影響は想像以上のもので子供に対する接し方についてはどの親もいま改めて考えるべきでしょう。

近年、虐待の問題が深刻化する日本。幼い命を落としている子もいます。また昔の記憶が成人した後に生活を左右することももちろんあります。

13歳で保護された女性は当時128cmの身長で体重は26キロの餓死状態でした。

親からの虐待、食事を与えられずに過ごした苦痛の日々、成人したいまもその記憶が彼女の生活を狂わせています。

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13年間の苦痛と曲がった親からの愛情

虐待する親に愛がないのかと言われるとそうではないのかもしれません。この世に誕生した瞬間にはまっすぐな愛を感じたはずです。

子どもが成長するにつれ、どんな親でも子育てにストレスは感じます。ストレスは感じますが親は気持ちを制御しないといけません。

ある程度、制御することで躾と虐待の際どいラインを引くことができます。

しかし一度、子供に手をあげる。その瞬間はどこか後悔を感じても時間が経つとその行為を繰り返します。

なぜなら一度、手をあげるという段階までラインを上げてしまったからです。

子どもに言うことを聞かせるため、そのために手をあげた。するとそれが親のライン、そのラインはどんどん上がっていきます。

親も人、気持ちがあるのはわかりますが、こうなってしまうともうそれは虐待です。親にも気持ちがあるように子どもにも気持ちがあります。

しかし親は子どもの気持ちを制御する支配力を持ちます。

さらに暴力が加わると子どものまっすぐで素直な気持ちは閉ざされ、歪んでいきます。

そんな辛い環境で13年間過ごした女の子は、保護されることで環境を変えることはできましたが128cmの身長、体重は26キロのこの体重は小学校2.3年生の平均体重です。

当時、中学生の女の子の体重と考えると、やせ細っている姿が想像できるでしょう。

さらに頰にはひどい歪みがあり、これもまた親の暴力によるものです。

命が奪われなかったのは不幸中の幸いと言えるのか、彼女の13年間がどれだけ辛い時期だったのか壮絶すぎる家庭内の光景を考えるだけで胸が締め付けられます。

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虐待の影響は成人しても人生を変える

13歳で保護された彼女はいま、22歳。周りの同世代の子たちは親元を離れて自分の人生を楽しんでいる時期です。

しかし13歳まで自由を奪われていた彼女は里親の元を離れ就職しますが、上司に業務を教わっても理解することができません。

何を理解したらいいのか?自分が何をわかっていないのかさえ分からない状況だったようです。

次第に職場内でも孤立します。またあの孤独を感じることになるのです。

生活も荒れるようになり、仲間と酒を飲み、タバコを覚え、寝不足のまま職場に行くも心も不安定になります。

13歳の彼女を救ったのがホームファミリー

13歳で保護された後、ホームファミリーと言われる里親の元で生活が始まります。

常に寄り添ってくれる母親代わりの山本さん、少しずつ食事の量も増えて彼女は体重を増やすことはできました。

しかし山本さんの元を離れ、自立したもののうまくいかない毎日。食事も喉を通らなくなり、SOSを出した時にはまたやせ細っていたそうです。

気持ちがコントロールできなくなっているので、突然暴れ出すことも多く、山本さんはそんな彼女を見て「もう無理だね、帰ろうか」と。

このように気持ちがコントロールできなくなるのも幼少期の虐待が原因です。

注意欠陥多動性障害(ADHD)、虐待による心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断も受けています。

さらに精神障害者保健福祉手帳(2級)を受けており愛してくれるはずの親のせいで彼女は病気を発症しているのです。

しばらく入院して休養をとると、精神面も安定していき新たに仕事を始めます。単純な作業が多く、彼女も仕事にやりがいを感じているそうです。

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日本の虐待から幼い子どもの命と心を守るための体制が整っていない

13歳で保護された彼女は同世代と比較すると、できることはまだまだ少ないのですが、ゆっくり自分のペースで成長しています。

こうして昔の記憶に苦しみながらも前に進めるのはやはりホームファミリーの存在が大きいです。

虐待の疑いから保護される子、親の都合で施設に入所する子、大半の子は多くの子供達と施設の中で過ごします。

やはり父と母、兄弟、祖父母と過ごす環境とは違います。

そこで施設に入所してもなかなか心がひらけない子も多く、コミュニケーション能力の低下や淋しさ、虚しさの感情は強くなります。

対してホームファミリーは家族を感じられる環境です。

13歳で保護された彼女は、実母と数回面会していますが、実母を目の前にすると口を閉ざしてしまいます。でも山本さんにはなんでも話ができるそうです。

施設に入所して苦痛の日々から逃れられることは子どもにとっては必要な場所ですが、やはり迎え入れる環境としてどこか家族を感じられるホームファミリーが1番。

福岡県在住の彼女、メディアにも取り上げられ九州の里親への委託率も同時に開示されました。

国は特定の親と繋げる里親やファミリーホームへの委託率を乳幼児で75%以上、学童期以降で50%以上にする計画しています。

しかし九州7県の里親等委託率は21.1%、福岡市が47.9%である一方、熊本市は10.8%と自治体間格差も大きく、まだまだ委託率が低いのが実態です。

13歳で保護された彼女、22歳になると里親から自立する時期ではあるのですが、やはり一人で全てを行うことができないのが現状。

山本さんは「縁あって家族になった、いつまでもいていい」と娘のように受け入れてくれています。

また山本家に来た時が0歳と考えているそうで、13歳で保護されて10年、だからまだ10歳の娘、あと10年したら成人。成人を迎えるまで楽しみにしてくれているみたいです。

まだ当たり前の22歳の生活ができない彼女も大きな気持ちで迎え入れてくれる山本さんがいてくれたらどこか安心できるのは私だけではないと思います。

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まとめ

近年、深刻な問題になっている子どもへの虐待。幼い命が親によって奪われるなんて親の心理が理解できません。

それでも子どもは親が大好きなんですよね。そんなニュースを見ると辛く、激しい怒りを覚えます。

なんとか恐怖から助けてあげることはできても、大好きな親と離れることになる子どもの気持ち。そして虐待による恐怖から植え付けられた気持ちによるその後の影響。

親が子どもの未来を奪ってはいけない。当たり前のことが当たり前に過ごせていない子もまだたくさんいるのです。

こうしたニュースが無くなるように、そして傷ついた子どもの心を1分でも一秒でも癒してあげられるように日本が変わることを願います。

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